千葉県 10歳代女性


 
約3年前文化祭で1日中重いものを持つ作業をしていて、腰と股関節に強い痛みを感じ、これをきっかけに股関節の激痛が襲い、歩行もままならず痛みで椅子から立ち上がれない状態でした。そのまま病院に1週間入院し各種検査をしましたが明確な原因は見つからず「強いて言えば股関節臼蓋形成不全で炎症を起こしている」とのことでした。特別な治療はなく鎮痛座薬、内服薬による痛みの対症療法のみでした。1週間後つたえ歩きができるようになり、退院しましたが股関節の強い痛みは消えません。

評判の整形外科を受診しましたが「臼蓋形成不全ではない。筋肉痛じゃないの?」

「ストレスか」という診断でした。

 

周囲の人たちからは外見上、傷や体形の異常があるわけではないので、長く続く痛みの苦しさを理解されず、「いったいいつまでたったら治るの?!」などと心外な言葉を浴びせられ、追い詰められて精神的におかしくなり心療内科受診をすすめられたほどでした。



その後オステオパシー診療院を受診。骨盤矯正、骨格矯正の療術を受けだいぶ歩けるようになりました。しかし股関節の痛みは軽くなったものの続いています。同時期に顎の症状もあり(①顎を大きく開けられない②顎をあけ続けられない)歯科も2箇所受診しました。歯列不正が原因とのことで、抜歯歯列矯正治療をすすめられました。納得いかなかった事もあり友人の母の紹介で平成24年2月さかい歯科医院を受診することにしました。

 

関節原性顎関節症と診断され、股関節の痛みも仙腸関節とも関連しているようでした。

悪い関節同士で連携してしまっているとのことでした。

咬合治療とAKA博多法の組み合わせで対処してみようということになりました。

1回目治療直後、顎の開きが良くなり、股関節の検査でも40°から90°へと改善して「良くなる兆候がでている」とのことで、当面この治療法を10日から2週間に1回ペースで続けていくことになりました。3回目の治療後右下奥歯にある深い虫歯も顎や股関節痛に関係ありそうということで、歯の除菌治療も始めました。すると顎のあけ続けの検査も改善、股関節の角度も70~80°と安定(それまでは3,40°程度)。座って股関節を開脚する検査でも20センチ以下の値がでるようになってきて6月には歩く時、長時間たっている時、あぐらをかいた時の痛みがだいぶよくなりました。

現在では普段生活をしている間に痛みが出ることはほとんどなくなりました。しかし、過去に捻挫をして痛めた足首が、寒い時期に痛み出して庇うような歩き方をしてしまうため、股関節や腰、膝に痛みが出てしまうことが多々あります。この残りの症状に対してさかい式アプローチで治療をすすめています。